LINE公式のリッチメニューの設定方法

リッチメニュー作り方

リッチメニューは、メッセージ送信の制限なしに無料で情報を伝えることができます。このツールを上手く利用し、クリック率やユーザーの誘導率を向上させることが期待できます。

現在、自社の公式アカウントでリッチメニューの導入を検討している方もいるかもしれませんね。その作成方法や設定の手順をお探しではありませんか?または、実際のリッチメニュー例やデザインのアドバイスが欲しいと考えている方もいるかもしれません。

リッチメニューはトーク画面の大部分を占めるため、ユーザーの注目を集めやすいです。だからこそ、より丁寧に作成することが重要です。

リッチメニューとは

リッチメニューは、トークアプリの画面下部に表示される画像メニューで、ユーザーをクーポンやショップのページへと誘導するなど、さまざまな機能を持っています。

LINE公式アカウントには「リッチメッセージ」という機能もありますが、リッチメニューとの大きな違いは、リッチメニューがトーク画面に常時表示される点です。リッチメニューを更新してもユーザーに通知はされませんが、トーク画面を開いた際にはすぐに目につくため、効果的に注目を集めることができます。

この特性を活かせば、Webページへの誘導、予約の増加、クーポン利用の促進など、さまざまな目的に対応することが可能です。リッチメニューの機能をしっかり理解し、集客や販売促進にうまく利用してみましょう。

LINE公式のリッチメニューを利用する3つのメリット

LINE公式アカウントのリッチメニューを使うと得られる3つの大きな利点があります。これらは以下の通りです:

1.クリック率の向上 :リッチメニューは目に留まりやすく、ユーザーの関心を引きつけることで高いクリック率を実現できます。

2.無料で情報配信 : メッセージの送信枠を使用せずに情報をユーザーに伝えることが可能です。

3.コストゼロでの利用 :リッチメニューは無料で使用できるため、コストをかけずに効果的なマーケティングが行えます。

これらのメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

1.クリック率の向上

リッチメニューはトーク画面の大部分を占め、ユーザーが最初に目にするものです。そのため、リッチメニューを適切に設定すれば、ウェブサイトや予約ページ、クーポンなどへの高いクリック率を期待できます。ユーザーが自分で必要な情報を見つけやすくなります。

リッチメニューは、LINE公式アカウントの”顔”ともいえる部分です。クリック率をさらに高めたい場合は、単に便利な導線を提供するだけでなく、魅力的なデザインやキャッチコピーを用いてユーザーの関心を引きつけるようにしましょう。

2.無料で情報配信 

リッチメニューを活用することで、メッセージ数の制限に囚われることなく、情報を効率良く伝えることができます。LINE公式アカウントを運営する上で、メッセージ数の制限はしばしば課題となりますが、リッチメニューを利用すれば、この問題を解決できます。ユーザーがよく目にする位置に情報を配置することで、別途メッセージを送らなくても情報をしっかり伝えられます。

さらにリッチメニューは、自由に設定変更が可能です。これにより、キャンペーンの期間に合わせてメニューを変更し、その時々の最適な情報を提供することができます。たとえば、キャンペーン期間中は、そのキャンペーンに特化したリッチメニューを設定することで、メッセージ数を使わずに、タイムリーな情報を伝えることが可能になります。

3.コストゼロでの利用

リッチメニューは、LINE公式アカウントを持つすべてのユーザーが、アカウントの種類や選んでいる料金プランに関係なく無料で利用できます。かつて「LINE@」では限られたプランでのみ利用可能でしたが、2019年4月のLINE公式アカウントへの統合以降、どのプランでもリッチメニューが利用できるようになりました。追加の費用が一切かからないため、この便利な機能を存分に活用してみてください。

企業におけるリッチメニューの活用

LINEのリッチメニューは、企業が個人向けのサービス提供や採用活動を行う際、コンバージョンの向上やアプリのインストール促進に大きな効果を発揮します。集客や販売促進においても、この機能は非常に重宝されます。

リッチメニューを利用することで、テンプレート選択やコンテンツの工夫、さらには他の機能との連携により、様々なアプローチを試すことができます。これは飲食店、美容サロン、電子商取引を行う業界など、多岐にわたる業種での活用が見られます。

LINE公式アカウントのもう一つの魅力は、友だち登録をしたユーザーに直接メッセージを送ることができ、より密接な関係を築くことが可能であることです。リッチメニューを通じて予約機能を提供したり、クーポン、ショップカード、電子商取引サイトへのリンクを設置することで、ユーザーの利便性を高め、効率的な集客や販売促進に繋げることができます。

リッチメニューはWeb版管理画面または管理アプリで設定

リッチメニューを設定するには、「Web版管理画面」と「管理アプリ」の2つの方法があります。

Web版管理画面を利用する場合、イメージメーカー機能を使ってテンプレートに合った画像を簡単に作れます。これは、リッチメニューをカスタマイズしたいときに便利です。

一方で、管理アプリを使うと、用意されたデフォルト画像を使えるため、すぐにリッチメニューを設定できます。独自の背景画像をアップロードすることも可能ですが、テンプレートサイズに合わせるのが難しいこともあります。そのため、オリジナルの画像を作りたい場合は、Web版管理画面のイメージメーカーの利用を推奨します。

もし、できるだけ手間をかけずに素早くリッチメニューを設定したいなら、管理アプリの使用が適しています。

以下では、Web版管理画面と管理アプリの両方での設定手順を詳しく説明します。

LINEのリッチメニューをWeb版管理画面で設定する手順

Web版管理画面を通じてリッチメニューを設定するには、次の3ステップに従います。

1.新規リッチメニューを作成します。

2.各項目に設定を施します。

3.コンテンツを設定する。

これらのステップについて、以下で詳しく説明していきます。

1.新規リッチメニューを作成

LINE公式アカウントマネージャーの左側メニューで「トークルーム管理」を選択し、「リッチメニュー」をクリックした後、画面右上の「作成」ボタンを押します。

2.各項目に設定

リッチメニューをカスタマイズする際には、以下のような各項目の設定が必要です

1.タイトル-ここには管理目的のタイトルを入力します。ユーザーには見えないので、管理しやすいようにナンバリングや日付などをタイトルに盛り込むと良いでしょう。

2.表示期間-リッチメニューを表示させたい期間を設定します。

3.メニューバーのテキスト-リッチメニュー下部にあるボタンに表示される文言を入力します。初期設定では「チェック」と表示されますが、用途に応じて適切な文言に変更することをお勧めします。

4.メニューのデフォルト表示-ユーザーがトーク画面を開いた際にリッチメニューをどう表示させたいかを選択します。「表示する」を選べば、リッチメニューがすぐに表示され、「表示しない」を選べば、メニューバーのみが表示され、ユーザーがタップするとリッチメニューが開きます。

これらの設定を行うことで、リッチメニューを効果的にカスタマイズできます。

3.コンテンツを設定

リッチメニューを設定する際の手順は以下のように進めます:

1.テンプレートの選択-まずは、大小2つのサイズから選択できるテンプレートを決定します。大サイズは7種類、小サイズは5種類から選べ、合計12種類のテンプレートがあります。リッチメニューの目的に合わせて最適なテンプレートを選びましょう。

2.背景画像のアップロード-選んだテンプレートに合わせて、背景画像をアップロードします。リッチメニューでは、タイルごとに別々の画像を設定するのではなく、全体の背景となる1枚の画像を使用します。そのため、テンプレートのサイズに合わせた画像を準備する必要があります。画像サイズは6パターンあり、これに合わせて調整後にアップロードしてください。

3.アクションの設定- 背景画像をアップロードしたら、各タイルに対するアクションを設定します。選択できるアクションには「リンク」「クーポン」「テキスト」「ショップカード」「設定しない」の5つがあります。

4.画像の作成- LINE公式アカウントの新機能「イメージメーカー」を使って、リッチメニュー用の画像を作成します。プレビューを見ながら編集や加工ができるため、テンプレートにぴったり合った画像の作成が簡単に行えます。

LINEのリッチメニューを管理アプリ(APP)で設定する手順

管理アプリを使ってリッチメニューを設定する際は、以下の5ステップに沿って進めます:

1.新規リッチメニュー作成: 最初にリッチメニューの新規作成を行います。

2.テンプレート設定: 次に、テンプレートを選択し設定します。

3.背景画像設定: 選んだテンプレートに合わせて背景画像を設定します。

4.アクション設定: それぞれのタイルにどのようなアクションを割り当てるか設定します。

5.表示設定: 最後に、リッチメニューがどのように表示されるかの設定を行います。

これらのステップを詳しく見ていきましょう。

1.新規リッチメニュー作成: 

メニュー内で「リッチメニュー」を選び、新規作成のために「作成」ボタンをタップしてください。

2.テンプレート設定: 

「テンプレートを選択」から、内容に応じてぴったりのテンプレートを選定しましょう。

テンプレートには、大きなサイズと小さなサイズの2種類が存在します。大サイズは視覚的に目立ちやすく、豊富なコンテンツを展示するのに適しています。対して、小サイズはメッセージ表示エリアを圧迫せず、トーク画面に自然に溶け込む形で表示されます。リッチメニューで紹介したい内容に最適なサイズを選びましょう。

3.背景画像設定: 

テンプレートを決めた後は、「背景画像をアップロード」するか、「デフォルト画像を選択」して、テンプレートに適した背景を設定しましょう。

自分で用意した画像を背景に使いたい場合、以下の要件に合致する画像を準備してください。

  • 形式はJPG、JPEG、またはPNG
  • ファイルサイズは1MB以下
  • 画像の寸法は2500px × 1686px または 2500px × 843px

デフォルト画像を使うなら、リッチメニューの目的に合ったものを選びましょう。デフォルト画像はテンプレートのサイズごとにいくつか用意されているので、選びやすくなっています。

4.アクション設定: 

背景画像を選んだ後、テンプレートの各部分にどのアクションを割り当てるか設定します。選べるアクションは「リンク」「クーポン」「テキスト」「ショップカード」「設定しない」の5つです。

「リンク」や「クーポン」を設定する際には、端末の音声読み上げ機能を考慮して、アクションラベルを20文字以内で記入することが大切です。

5.リッチメニューの表示設定: 

リッチメニューの表示設定を最後に行いましょう。

1.タイトル設定- 管理用のタイトルを入力します。これはユーザーには見えないので、管理しやすいようナンバリングや日付を入れると良いでしょう。

2.表示期間設定- リッチメニューがユーザーの端末に表示される期間を決定します。

3.メニューバーのテキスト- メニューバーに表示するテキストを設定します。

4.デフォルト表示設定- トークルームへの入室時にリッチメニューを自動的に表示させるかどうかを選択します。

5.保存- 全ての表示設定が完了したら、「保存」をタップしてください。もし「待機中リストに保存」を選ぶと、下書きとして「待機中」状態で保存されます。

まとめ

トーク画面に表示されるリッチメニューを使うことで、クリック率や誘導率を向上させ、メッセージの配信枠を使わずに情報を伝えることができます。

LINE公式アカウント用のリッチメニューは、Web版管理画面か管理アプリを使って簡単に設定できます。カスタマイズしたリッチメニューを作りたい場合はWeb版管理画面が適していますが、すぐに使えるデフォルト画像でリッチメニューを設定したい時は管理アプリが便利です。

リッチメニューはトーク画面を開いた際、最初にユーザーの目に入るため、興味を引くボタンやキーワードを取り入れたデザインが効果的です。リッチメッセージとの組み合わせで、さらに視覚的なインパクトを高めましょう。

デザインや内容がどのように反応を得やすいかは、「A/Bテスト」を通じて確認するのが良いです。また、時期に応じてクーポンやキャンペーン情報を適宜更新することも大切です。

この記事で紹介したリッチメニューの設定方法でリッチメニューを作成して、集客や販売促進の取り組みに役立ててください。